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Project PLANET BLUE プロジェクト プラネット・ブルー

作業者の生命と企業の繁栄に貢献する SHODA BLUE TECHNOLOGY プラネット・ブルー

SHODAが1968年に日本で初めて開発し、鉄より軽い素材の切削加工に革命を起こした「NCルータ」。
そのNCルータには開発当初より「切削粉塵が出るのがあたりまえ」という問題がありました。
しかしSHODAを含め、世界のどこにもこの問題を解決しようとする企業も研究機関も無かったのです。
そして近年、環境問題がよりクローズアップされるようになりました。

NCルータの開発者であるSHODAがこの問題を解決しなければならないという思いから2014年に誕生したのが、
世界初の切削粉塵の出ないダスト・フリーNCルータ「プラネット・ブルー」シリーズです。

劣悪な環境下でNCルータを使用している多くの作業者が世界中にいます。
「地球上から作業者の健康被害を無くしたい。」
これがSHODAの「思い」なのです。

生命を守る。

「私は、お客様の工場を訪問するたびに、NCルータや他の機械で発生する切削粉塵にまみれて仕事をする作業者を数多く見てきました。私は5分か10分しか、この場にいないのに、この社員さん達は、1時間、1日、1週間、1ヵ月、1年そして10年、20年とこの環境で、作業しなければならないのです。しかしお客様の工場は変わりません。NCルータも変わりません。誰も変えようとする人は出てきません。そのうちに、私はNCルータを日本で初めて開発したSHODAがこの問題を解決しなければならないと考えるようになりました。」
庄田社長談
*多量の粉塵を長期間吸い込むと、十分に排出・処理することができず、呼吸機能が低下する「塵肺」や「肺がん」「喘息」など人体に様々な害を及ぼしてしまいます。

生命を守る。 SHODA社員 塵肺について

SDGsへの取組み。

切削加工の現場では、切削粉塵の飛散などによる作業環境の悪化が問題となっていました。しかし、プラネット・ブルーは加工エリアを密閉するとともに、集塵機と送風機の組み合わせにより、気圧をコントロールするなど、さまざまな機能を駆使して切削粉塵を閉じ込めることで作業環境を大幅に改善することに成功しました。また、集塵機能はヘッドの冷却機能も兼ねている為、液冷用のクーラント・ポンプが不要となり年間約1.7トンものCO2排出量を削減。地球環境にも配慮しています。

SDGsへの取組み 従来型NCルータでの作業環境

従来型NCルータでの作業環境

プラネット・ブルーは
5年保証。

切削加工することにより発生する粉塵が、機械の駆動装置の寿命を短くする素材が増えて参りました。そこでSHODAでは、根本的な機械の構造を見直し、切削粉塵が発生する加工エリアと、駆動装置のあるエリアを完全に分離。切削粉塵による駆動部への障害や性能劣化を抑制することに成功しました。それにより、プラネット・ブルーはNCルータとして世界で初めて5年保証を実現しました。 セラミックなど切削粉塵が研磨剤になるような素材を加工する場合、従来のNCルータと比べて、1年間に約260万円、10年間で約2,600万円ものコスト削減を実現しました。
*ボールねじ、ラック・ピニオン、リニア・ガイドなどの駆動機構に対して、5年保証となります。

世界初のダストフリーNCルータ SPB1

世界初のダストフリー NC ルータ  SPB1

働き方改革対応。

切削粉塵の発生する加工エリアを密閉することで、作業エリアに切削粉塵が排出されないため、1日約30分間の清掃時間が不要になります。そのため従来のNCルータと比べ、1年間に約45万円、10年で約450万円ものコスト削減を実現しました。

作業エリアに切削粉塵が排出されない 切削粉塵の発生する加工エリアを密閉

塵肺について

塵肺

塵肺とは

小さな土ぼこりや金属の粒などの無機物または鉱物性の粉塵の発生する環境で仕事をしている人が、その粉塵を長期間にわたり多量に吸い込むことで、肺の組織が線維化し、硬くなって弾力性を失ってしまった病気のことです。

塵肺の症状

初期症状は息切れ・咳・痰が増えるなどですが、進行すると肺の組織が壊され、呼吸困難を引き起こします。また、気管支炎、肺がん、気胸などの合併症にかかりやすくなるので注意が必要です。粉塵作業を行っているとは気づかなくても、塵肺の症状は数年から十数年かけてゆっくりと進行します。

肺

塵肺の種類

症状の現れ方や進行速度は、原因となる粉塵の化学組成や粒子の大きさ、吸入量によって異なり、また、性・年齢・体質などによっても個人差があります。以下は粉塵の化学組成による分類のうち主なものを紹介します。

  • 珪肺

    石英、珪石など遊離珪酸を含む粉塵の吸入が原因。

  • アルミ肺

    アルミニウム粉塵の吸入が原因。進行が早く、数年間程度で呼吸困難、衰弱などの症状が現れる。

  • ボーキサイト肺

    アルミニウムの原料であるボーキサイトの粉塵の吸入が原因。進行が極めて早く、2~4年で死亡にいたる。

  • 酸化鉄肺(鉄肺)

    酸化鉄の吸入が原因。電気溶接工にみられる。あまり進行しないといわれる。但し、吸い続けていると数十年で肺が膠の様に硬くなり呼吸困難に陥り、治療は不可能となる。

  • 石綿肺

    石綿(アスベスト)の吸入が原因。肺癌の合併が多い。また、悪性中皮腫を合併する。

塵肺の治療

一度塵肺にかかると、粉塵作業をやめた後も病気は進行します。塵肺そのものについては、現在、治療の方法がありませんが、咳に対しては鎮咳剤、痰に対しては去痰剤、呼吸困難に対しては酸素療法など症状に応じた治療が中心となります。

一度塵肺にかかるともとの正常な肺にはもどらず、粉塵作業をやめた後も病気は進行します。さらに塵肺を治す根本的な治療がないことを考えると、粉塵の発生源対策、局所排気装置等の適正な稼働、呼吸用保護具の適正な着用などにより粉塵へのばく露防止対策を徹底することが重要です。

平成25年3月には厚生労働省より「第8次粉塵障害防止総合対策」が発出され、事業者は粉塵にさらされる労働者の健康障害を防止するため、設備、作業工程または作業方法の改善、作業環境の設備等必要な処置を講ずるように努めなければなりません。

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